Saturday, November 23, 2013

冬山でのインナーについて

ユニクロのヒートテックは素早く汗が乾かないので、汗をかくアクティビティには向かない。
これは自転車乗りだったらわりとみんな知ってること。べちゃっとして不快だし、汗冷えする。
冬に自転車に乗ると冷えるけど汗をかく。
がっつり冷える日はボトルの水が凍る(カチカチになるわけじゃないけどね)。それでも運動してるので体は温まって汗をかく。登りではスピードが落ちて運動強度が上がるので汗の量も増える。
そして登り切ったらすぐに下りなので運動強度は落ちてスピードがぐっと上がって冷えまくる。
そんな感じなので、自転車用のタイツとかジャケットはよく考えられている。風が当たる前面にウィンドストッパーを使って背中はフリース素材になってたりとか。

では冬山登山ではどうか。
問題は汗なので、汗をたくさん出さなきゃいい。自転車に比べて、登山ではそれをコントロールしやすい。運動強度が高すぎだったら足を止めればいいし、暑いんだったら脱げばいい。
汗を出しすぎないようにコントロールする限り、ユニクロのヒートテックでも問題ないかもしれない。
それでも僕の見解としては、自転車と同じかそれ以上にインナーの性能は気にした方がいいと思うし、そうしている。汗かきだしね。
ちなみに僕は汗かきだけど寒さに強いわけではない。

樹林帯の中で風を受けずにそこそこ急な斜面を登り、稜線に出たら冷たい強風を受ける。
この『冷たい』と『強風』ってのは行ったことのない人にはイメージすることは難しいと思うけど、結構すごい。汗冷えは是非避けたいところだ。
汗かかなきゃいいんでしょって話だけど、それってそんなに簡単なことではないと思う。
厳冬期の気温は普通に-15℃を下回る。動けば暖まるんだけど、冷えるスピードが半端じゃない。
太陽光が当っているときとそうでないとき、風が当たっているときとそうでないときの違いもすごく大きい。太陽光、風、雲、森すべて歩いてゆくにつれ条件は変わってゆく。
そういうのにうまく対応しなければならない。それには慣れが必要。おそらく経験の少ない人なら冷えに対する恐怖が勝ってしまって、ポカポカ感じるくらいにすると思う。
そうでなくても、何かのリスクを避けるためにある区間を休まずに一気に通過して汗をかくかもしれない。ラッセルで汗をかかないのは僕には無理だ。
例外的な事象を想定しない登山などありえない。冬ならなおさら。
自転車に比べると登山は汗をかかない。それでもインナーで汗冷えを軽減できるのなら、そうすべきだと思う。
それにかかるコストは大きくない。

Saturday, September 7, 2013

Jun 8,9 蝶ヶ岳

蝶が岳は冬に登ってみたい山なんだけど、夏にも登ったことが無いのはまたアレだなということで、残雪の蝶ヶ岳に行ってみた。
蝶ヶ岳は中腹に小屋もテント場も無く、泊まれる場所は山頂の蝶ヶ岳ヒュッテか徳沢か横尾。
というわけで1日目に山頂まで行って、翌日のんびり降りてくるというプラン。
徳沢からちょっと登ると雪になるんだけど、樹林帯を越えると雪は無いという情報。
ということなら12本爪アイゼンは要らないので、6本爪を購入。ちょっとでも軽くなるかなと。
6月8日の天気はおおむね曇り。時折晴れるという感じ。
徳沢から長塀山~蝶ヶ岳というコースを選択。序盤の傾斜が強めで上のほうがゆるい感じ。
途中からはガッツリ雪が残っていて夏道は出ていない。トレースはあるんだけど、やたらといろんなトレースがある。
でもマークが視界から無くなっちゃう事はほとんど無く、マークを追って登ることができる。
6本爪アイゼンは、前爪が無いことがちょっと気になったけどすぐ慣れた。
ダラダラと上って長塀山を過ぎるて、池のほとりを通って視界が開けたら突然雪が無くなる。
そこから山頂はもうすぐ近く。



蝶ヶ岳ヒュッテでテントの受付をして、隣のテント場へ。それほど混んでなかった。
ガスが出たり切れたり。
視界が開けたときの景色は噂どおりの絶景だった。
なんだかとても疲れたので、ビールを飲んでご飯を作ってのんびりとした時間を過ごして就寝。
6/9はいい天気だった。
後は降りるだけなので、ゆっくり目に起きていつものようにカレーを作って食べた。
槍がきれいに見える。



横尾へ降りようかと思ったけど、長塀尾根のイメージをしっかり植えつけるためにまた同じ道を降りた。 徳沢に近い後半の傾斜がきつくなるので、ちょっと膝に痛みが出た。 徳沢で眺めの休憩をして、明神の嘉門次小屋へ。ちょっと混んでたけどやはり上高地を通るならここで岩魚を食べたい。 いつもの岩魚の塩焼き定食を美味しくいただきました。 明神からは岳沢湿原側を通って河童橋まで。これもいつものコースで終了。 蝶ヶ岳からの景色がよかったな。今度は縦走したい。

Tuesday, September 3, 2013

Apr 28,29 また八ヶ岳

もう忘れそうなくらいな前の話になってしまった。

去年の5月は奥穂を目指したんだけど、悪条件により穂高岳山荘で断念した。
今年は山頂に立てるといいなぁと思ってGWに行く計画を立てた。
4/27~29に3名で涸沢小屋2泊というプラン。登るのは北穂。
という予定だったんだけど、4/26の朝から雪が降っているという情報。4/26の午後涸沢小屋に問い合わせたら、結構ガンガン降っててその時点で20cmの新雪が積もっているという情報。
これは雪崩がアレですなということで、穂高はキャンセル。4/28~29にテント泊での赤岳へ変更した。
案の定、27日は横尾から先の入山が規制されて、横尾山荘は満室になったそうだ。

28は好天だった。いつものように電車とバスで美濃戸まで行って行者小屋を目指すが、これがなかなか暑かった。何度も歩いた道だけどこの時期は初めてだったな。
行者小屋のテント場はそれなりにたくさんテントがあってにぎわってた。
テントを張ったら、生ビールとおでん。いつも1人の食事だったけど、この日は3人で。夜は気持ちよく爆睡した。
29日は赤岳へ。文三郎道から登って地蔵尾根から下るというルート。この日は曇り。
なんというか、赤岳は何度も行っているので特に書くことも無いって感じ。特に問題無く登って降りました。
帰りは美濃戸で、テントがお隣だったソロの方と再会。上諏訪の駅まで車で送っていただきました。ありがとうございます。
諏訪の駅でいい感じの温泉を聞いて行ってみた。 片倉館という重要文化財の建物が温泉になってます。
プールくらい深い湯船には石が敷き詰められていて、歩くとちょっと気持ちよかった。

いつもソロだったけどパーティでの登山は楽しかったな。ソロはソロの良さもたくさんあるけど。
来年のGWは穂高の山頂に立ちたい。

Wednesday, June 12, 2013

Mar 2,3 2013 初めての東面から硫黄岳(のはずだった)

またずいぶん放置してしまった。

3/2~3でまたもや八ヶ岳。でも今回は初めて東側から。
稲子湯から入って、しらびそ小屋で1泊、
2日目にしらびそ小屋→本沢温泉→夏沢峠→硫黄岳→赤岳鉱泉→美濃戸口というプラン。
久しぶりの小屋伯です。

3/2(土)いつものように7:00名古屋発のワイドビューしなので出発。
今回は茅野ではなく小淵沢まで行って、小海線に乗り換えて松原湖まで。
実はこのルートは高校生の時アイスホッケー部の合宿で松原湖に行ったのと同じ。
松原湖からは、しらびそ小屋の人に登山口まで送って頂いた。
ちょっと暖かい日が続いたということで、稲子湯あたりの道路が凍結でヤバいということで、違うルートで登山口まで。
そっちの道も結構凍結していて4WDでゆっくりゆっくりという感じだった。
この日の天気はくもりで、粉雪が少し降ったり止んだり。
西側の美濃戸口~赤岳鉱泉や、渋ノ湯~黒百合ヒュッテは、それなりに沢山の人が歩いているけど、こちら側はホントに人が居ない。
バスで登山口まで行けないのも大きいと思うけど、それにしても誰も居なくて、結局しらびそ小屋まで誰にも会わなかった。

Mar 02 2013 Yatsugatake
小屋でまったりしてたら、8名くらいのグループがやってきた。
同じ電車に乗っていた人達だった。ジャンボタクシーで稲子湯まで行く予定だったけど、途中凍結で進めなくて、予定よりたくさん歩くことになったそうだ。
寝るまでいろいろおしゃべりして過ごした。

翌日は皆さんと一緒に小屋を出たけど、皆さんは天狗岳方面、僕は硫黄岳方面だったので小屋でお別れ。
この日はとてもいい天気で日が当るところでは暑くてまぶしかった。

本沢温泉に着いて休憩。
上から下りてきた方から、ここから上はトレースが無いと聞く。本沢温泉まではバッチリトレースあるので、皆さん温泉が目的なのか。
GPSのスイッチを入れてポケットに入れて出発。どうやら2名先行者が居る。わかんの足跡がある。
僕はワカンもスノーシューも持っていないけど、行ける所まで行ってみることにする。
GPSを時折チェックしながらトレースをたどる。上に行くほど深くて、股とか腰とかまで埋まる。
GPSを見る限りルートは間違っていない。しかしさすがに進みは遅く、諦めようか考えだしたところで先行のお二人が降りてきた。
ルートが合っているかも自信がなく、時間もかかってしまっているので降りるという事だった。
他力本願でアレなんだけど、ここからツボ足で登り切るのは難しいと判断して、僕も降りることにした。
Mar 02 2013 Yatsugatake
Mar 03 2013 Yatsugatake
Mar 03 2013 Yatsugatake
登ってきた道を戻って、しらびそ小屋でラーメンを頂いた。
問題は登山口にタクシーが来られるかどうか。登山口まで降りて電話で問い合わせてみた所、やはり難しいと。
除雪されている道まで歩くと伝えたら、タクシーも行ける所まで行ってみると言ってくれた。
20分くらいかな、テクテク歩いていたら前からタクシーが来てくれて松原湖駅まで行く事が出来た。

しらびそ小屋、本沢温泉が通年営業なので、もっと沢山の人が歩いているかと思ったら、全然人は少なく、とても静かな山だった。
静かな山は堪能したんだけど、硫黄岳に登れなかったのはちょっと残念。
静かな山素敵なんだけど、わかんかスノーシューが要る。
そしてそれがあったとしても、時間に余裕が要る。
ということで、スノーシューを買ってしまった。MSRのLightning Ascent 22。
また再チャレンジしたい。

Wednesday, March 13, 2013

Jan 5,6 2013 雪の赤岳

ずいぶん間が空いてしまって、もういいかなと思ったりしたけど、いままで山行については全部書いてきているのでやっぱり書くことにする。
1月の5,6でまた八ヶ岳へ。これで9回目の八ヶ岳で、雪のシーズンでは5回目となる。
行先はまた赤岳。行者小屋のテント場で泊まることにした。
いつものように美濃戸口から歩いて、南沢コースで行った。
南沢コースは何度も歩いているけど、雪の登りは初めてだった。
天気がよくて、少し暑さを感じながら行者小屋に到着。

water
テントを張り終える頃には体も冷えてきた。
正月シーズンなので行者小屋が営業している。ということでコッヘル持っておでんを買いに行った。
さすがに氷点下の気温では生ビールを飲む気にならなかった。小屋の中ならアリだけど。
この日の宿泊で行者小屋の正月営業も終わりということで、ちょっとサービスして頂いた。
冬山でははあらゆる物がすぐ冷えるので、おでんも暖めてあつあつを美味しく頂きました。

ゆっくりご飯を作ってワインを飲んで食べた。
またいつものように凄い星空が見られた。
することもないので、さっさとシュラフにもぐって寝てしまった。とても良く寝られたな。

早朝まだ日が出る前、月が凄く明るくて、ヘッドランプなしでトイレに行くことができた。
ゆっくり朝ごはんを食べて、明るくなってから出発。テントは置いたまま、サブザックを背負って赤岳へ。
地蔵尾根を登りきると富士山が見える。
Fujiyama
天気が良くて気持ちがいい。
赤岳展望荘の近くでは、冷たい風に当たりっぱなしで気合い入りまくりで阿弥陀岳を撮っている人がいた。
PENTAX 645でしたね。とっても集中している感じだったので声はかけなかった。
赤岳を登って、山頂で絶景を堪能。冬の赤岳はこれで3度目。何度来てもいい。
下りは文三郎道で業者小屋まで。そしてテント撤収。

帰りも南沢コースを歩いた。振り返ると山がまぶしかった。
Yokodake
いつものように赤岳山荘で休憩。暑かったのでコーラを飲んだ。ここからはいつも少し退屈な美濃戸口までの道。
Jan 05 2013 Yatsugatake
今回はLOMO LC-Aで撮ってみた。そしてほとんどまともに写ってなかった。
バッテリーがダメだったかな。
やっぱりデンキに頼るカメラは信用できんね。