Mar 6, 2012

厳冬期テント泊デビュー


ちょっと前の話になるんだけど、2月の18,19日でまた八ヶ岳に行ってきた。
これで6回目。厳冬期は4回目。いつものように単独行。
今回のテーマは厳冬期テント泊&縦走
渋の湯から入って、黒百合ヒュッテ(テント泊)→東天狗岳→根石岳→夏沢峠→硫黄岳と歩いて、美濃戸口へ降りるという計画にしてみた。
とにかく寒いんだろうけど、そういうアホなことするのもまた楽しいかと。

いつものように始発の『ワイドビューしなの』に乗って塩尻まで、塩尻から茅野までは普通の電車。これで9:40過ぎくらいに茅野に着いちゃうんだけど、渋の湯へ行くバスは10時25分発。
いつもこの時間がちょっと退屈。そして渋の湯までは1時間近くかかるので、歩き出すのは11:30を過ぎてしまう。
まあ黒百合までなので急いでもしょうがない。
ボチボチ歩いて2時間くらいで黒百合ヒュッテ到着。

初めての雪上テント設営は、整地になかなか手間取る。頑張って雪を踏みつける。
ずっと曇りで粉雪が降ってたんだけど、だんだん晴れてきた。
設営できたら、今回はエスプレッソを飲んでみた。小屋の玄関にある温度計は-10℃くらいだった。







テントの中は熱源が無い(キャンドルランタンとかぶら下げてみたけどなんも変わらん)ので、とっても寒い。
ただし、テント内で火を使うとすぐに温まる。なのでご飯を作って食べてる間はちょっと温まる。
温かいワインとレトルトのボルシチとパンでちょっとホクホクして、トマトソース作ってペンネを茹でてってやってたら、当然だけどテントの内側は霜がびっしりになっちゃう。冬にテント内調理をする以上これはどうにもならんね。
冬山のカロリー消費は半端ないので、けっこう無理やり詰め込む感じで満腹。




この日の夜はやたら冷えた。-20℃以下まで下がった。そして星はこれまためちゃくちゃいっぱいできれいだった。
予想はしてたけど熟睡は出来なかった。

朝はいつものようにカレー。フリーズドライのカレーを作って、さらに雪を溶かしてサーモボトルを満タンに。
やたらといい天気で気持ち良くて、もう帰ってもいいかなとかちょっと思った。
ちょっとのんびりしてゆっくり目に出発。

ナイスな天気で東天狗岳は結構人が居た。天狗岳に来るのはこれで4回目だけど、初めて晴れた。



景色を味わって、根石岳方面を見た。トレースは無いがルートはわからなくもない。
根石岳山頂から先は夏沢鉱泉から来る人のトレースがあるだろう。
東天狗山頂直下のちょっと緊張感のあるリッジを抜けると、もうヤバいところは無い。
根石山頂までの区間を頑張ってラッセル。そんなに深くもないけどやっぱりこういうのは慣れないと疲れる。
でもトレースがないところを歩くのは気持ちが良かった。




根石岳山頂から南側はトレースあり。箕冠山まで歩いて休憩。パワーバーとか食べてエネルギーを補給。
しっかり寝れなかった上に、今までで一番重い荷物だからか、ちょっとペースが上がらない感じ。
夏沢峠でまた休憩して、硫黄岳へのダラダラした登りをゆっくり登って山頂へ。
噂の暴力的な風ではなかったけど、やはりここが一番風が強かった。






雪化粧した爆裂火口とか赤岳方面とかいろいろしばし眺めて、赤岩の頭方面へ向かう。
この道は初めて通るんだけど、めちゃめちゃきれいな雪景色。あれを見にまた行きたい。
そして、コレ吹雪いたらどっち行ったらいいかわからんね。
赤岩の頭から赤岳鉱泉までの樹林帯の道はワインディングで、ずいぶん長く感じた。
赤岳鉱泉でゆっくり休憩+食事。この日はずっとなんかしんどかったけどこれで生き返った。

あとはしっかり整備された北沢コースを美濃戸口までサクっと歩いて終了。


冬のうちにまた硫黄岳に行きたいな。なんとも気持ちいい景色だった。
今度は赤岳鉱泉側から登ってみよう。

Jan 12, 2012

new yearは雪の八ヶ岳


1/7~1/8でまた八ヶ岳に行ってきた。八ヶ岳はこれで5回目になる。
冬に行くならマッシロにたっぷり積雪のある状況がイイ。しかしこの冬の八ヶ岳はホントに雪が少なくイマイチどうかなぁと思っていたところ、1/4に50cm程の積雪があったということで、ヤル気が漲った。
天気もめちゃよさそうってことで、行き先は赤岳方面に決定。雪の状態がヤバくなければ阿弥陀岳にもチャレンジしたいところ。というわけで赤岳鉱泉に泊まることにする。久しぶりの雪山はこれまた久しぶりの小屋泊。
カメラはpentacon sixに、ちょっと前に入手したFlektogon 50mm/f4。小屋泊じゃなかったら躊躇する重さだ。

1/6の夜の時点でワイドビューしなの始発の指定席は満席だったので、自由席に早めに並んで座った。
電車ではさっさと眠って、木曽福島あたりで目を覚ました。やはり雪は少ない。
美濃戸口から赤岳鉱泉への道(柳川北沢コース)は半分以上ハイキングのような道。
美濃戸までの1時間程度は一般車両も通れる道(とはいえ冬は4WDじゃないと厳しい)で、美濃戸から堰堤広場までも荷揚げの車(冬はキャタピラ車)は通る道なので歩きやすい。堰堤広場からやっと登山道という感じ。アイスバーンになってなければアイゼンなしで問題なく歩ける。
このコースを歩くのは約1年ぶり、去年の2月に赤岳に登った時に通った。、
去年もそうだったけど、天気が良くて歩き出すと暑い。景色は相変わらず素晴らしい。
美濃戸口、美濃戸の駐車場にはけっこう多くの車があった。「小屋は混みそうだな」とか思いながらボチボチ歩いてゆく。
堰堤広場でカレーうどんを作って食べた。
堰堤広場から赤岳鉱泉までの道は八ヶ岳らしい癒し系の道。時折写真を撮ったり、きれいな山を見上げたりしながらサクッと赤岳鉱泉到着。

Yatsugatake Jan 7 2012
Yatsugatake Jan 7 2012
Yatsugatake Jan 7 2012

受付の時に登山道の状態を聞いたところ、雪も安定して問題ないとのこと。というわけで、阿弥陀岳は決定。
食事の時間までが結構ヒマなので、カメラを持ってちょっと散歩したり、コーヒー飲んだりして時間をつぶした。
去年ここに泊まった時は素泊まりで、食事は自炊したんだけど、今回は2食付にした。去年おいしそうだったから。
夕食は豚しゃぶと焼いたサンマ。おいしく頂きました。


翌朝起きたらまずコーヒー。薄めに作ってサーモボトルへ。
朝食を済ませたら、アイゼン装着、ピッケルを片手に本気モードで出発。とはいってもしばらくはそんな装備は要らない道なんだけどね。
まずは赤岳を目指して行者小屋手前で地蔵尾根へ入る。雪は踏まれていて歩きやすい。ザクザクと雪を踏みしめて稜線に出ると、とてもきれいな富士山シルエット。そしてきれいな赤岳が眼前に聳え立つ。
ここは風が強くて寒いんだけど、しばらく景色に見とれて、撮影とかしながら休憩。サーモボトルのコーヒーはもうかなりぬるくなっていた。

Fujiyama
Yokodake
Akadake

冷たい風に吹かれながら赤岳山頂に向かう。赤岳展望荘あたりが一番風が強く、頬がちょっと痛い感じ。
展望荘から山頂までの道は、所々氷もあったけど、おおむねザクザクと歩きやすい。夏に来たときは暑かった事もあって、ここがかなり厳しく感じたけど今回はちょっと楽に感じた。
冷たい風に吹かれながら赤岳山頂に到着。ザックを降ろして撮影して、フィルム交換。
相変わらずナイスな景色をしばらく味わって、今回のメイン、阿弥陀岳へ向かう。

まずは中岳に向かって文三郎道に降りてゆく。山頂直下はちょっと緊張感ある道なんだけど、雪はしっかり踏まれていて歩きやすい。
中岳への分岐を左へ進むと、急に人が少なくなる。やはり赤岳は人気なんだな。ここからは明らかに通った人が少なく雪もしっかり踏まれていない。どーんと大きく見えるけど登ってみるとそうでもない中岳の登りは特に問題なくこなす。
中岳の山頂を過ぎるたあたりからは明らかに雪が柔らかい。風が吹き抜けるところは雪が飛ばされてるんだけど、吹き溜まるところは積雪量も多く、トレースをちょっと外すと股までもぐる。
中岳のコル~阿弥陀岳の道も柔らかめな上に傾斜も厳しくて、気を付けないと危ないところもある。こういう所はビビらず丁寧に。残雪期の穂高の練習になってるかな?とか思いながら山頂へ向かう。なかなか疲れるんだけど、ずっと好天でどちらを向いても景色はひたすら素晴らしい。今日はここを登り切ったらもう厳しいところはない。

北陵をクライミングしているパーティーの大きな声(「ビレイ解除~っ!」とか)が右から聞こえる。楽しそうだなとか思いながら山頂へ。
山頂に居た人たちはほとんどヘルメットにハーネス装着だった。一般登山道より北陵の人のほうが多いんじゃないか?
またちょっと撮影して、今度は中岳方面に来た道を降りてゆく。降りる方が難しいからより慎重に丁寧にね。
中岳のコルから行者小屋方面への下りはじめのあたりが斜面のトラバースになっていて、雪の状態によっては通っちゃダメなルート。今回は雪の状態はいいって聞いてたけどここからしばらくはサクっと急ぎ足気味に下る。阿弥陀に行けたことの達成感を感じながら気持ちよく歩いて行者小屋へ。

行者小屋の前で、阿弥陀岳を見上げながら味噌煮込みうどんを作って食べた。
コーヒーを飲んで、荷物をまとめる。アイゼン、ピッケル、ゴーグルはもう要らない。
膝痛対策のストレッチをして、南沢コースを美濃戸まで下ってゆく。
途中ガッチリ凍った沢の上を横切るところがあるんだけど、これが見事。美しいのです。




そして、翌日。フィルムをrainrootsに現像に出した。
そしてまたしてもカメラのトラブル発覚。どうやらシャッターの不調で、最後の一本は全くマッシロ。
写ってるやつも光漏れっぽい現象が起きてたり。
なんというか3連続でカメラのトラブルってのはちょっとアレですな。
それでもイマドキのカメラは使わんけど。

Oct 4, 2011

穂高縦走 #3

穂高の旅3日目の朝、暗いうちに起床してテントの中でご飯をたべる。山菜おこわとか。
相変わらず風は吹いてるし、放射冷却で寒い。

ちなみにテント内の結露は無し。お見事Black Diamondハイライト。
でも実は涸沢ではしっかり結露した上に凍った。八ヶ岳のオーレン小屋でも結露した。
雨で外側が濡れると透湿性が落ちるってことのようです。撥水はばっちりなんだけどね。
涸沢でもベスティブールによってぬれなかったドアと、反対側のひさし直下のあたりは結露しなかった。
まあ、小川のダブルウォールテントでも結露はしたし。拭けばよしです。
もうベスティブールは使わないかも。槍ヶ岳もそうだったけど、穂高岳山荘のテント場でもそんな余分なスペースはない。前室を前室らしく張れてないテントだって多い。
濡れたものの管理を工夫すれば、シングルウォールは結構楽ちんだと思う。パッキングサイズも小さい。
BDのハイライトはフロア面積もそこそこあって、僕のように散らかす人向き。片側の側面がほとんどそのままドアなので、全開にした時の解放感もいい。色もお気に入りです。

ぼんやり明るくなってきたら、荷物を整理してテントをたたんでパッキング。
ナイスな朝焼けを撮影して、ぼちぼちと活動開始。

morning

morning

最終日のコースは、奥穂~吊尾根~前穂~岳沢~上高地。
地図で見ると近い。ということは傾斜は厳しめということ。膝がちょっと心配。
穂高岳山荘から登り始めてすぐのところで渋滞。はしごとか続くのでしょうがないね。
朝イチなのでそれなりに元気よく登って奥穂高岳登頂。結構混んでる。
ちょっと味わったら前穂に向けて歩き出す。紀美子平への下りは予想通り楽ではない道。
上高地が見えるんだけど、遠い。

紀美子平でザックをおろして、サブザックにカメラとかだけ入れて前穂高岳を登る。
軽いんだけどなんだかバランスが悪い感じで、最初は気持ち悪かった。
軽い背中にもすぐに慣れて結構しんどい感じで前穂高岳登頂。景色がいい。

Hotaka

Hotaka

sky

前穂山頂でちょっと休んで足取りも軽く紀美子平へ戻る。
ここから岳沢まで重太郎新道をどんどん下るんだけど、これがなかなか簡単な道ではない。
そんな道が、岳沢小屋まで結構長く続く。がんばって下って岳沢小屋へ。
小屋前のテーブルでご飯を食べてると、長野県警のヘリが飛んできて、人を一人おろして飛び立っていった
コーヒーを淹れて飲んだらあとは上高地まで歩くだけ。ここからは道も楽になる。
岳沢からの樹林帯は緑の苔がきれいだったり、ちょっと八ヶ岳っぽい感じだった。
下りきるとちょうど上高地なかでも一番いい感じの場所に出る。岳沢湿原。おさかなもチョロチョロ泳いでる。
今回も無事に下山。降りたところが上高地というのが気持ちいい。天気に恵まれていい山行だった。重い荷物にも慣れたかな。

Kamikochi

Kamikochi

Kamikochi




この3日間毎日長野県警の青いヘリを見た。
23日は、屏風岩あたりで何かを探してる様子だった。
24日は、穂高岳山荘前で遠くのほう(前穂北尾根あたり)で飛んでるのを見た。
25日は、岳沢小屋で人をおろした後、前穂あたりでホバリングしてたり。
この3連休は、ちょっと事故が多かったようだ。気を付けようと思う。
とりあえずヘルメットがあるといいかなってちょっと思った。休日にしか山に行けない。だからどうしても人は多い。自分が石を落さないように気を付ける。落石を受けないように自分の位置も気を付ける。その上で、万が一落石を受けたとしても死ぬ確率を下げるためにヘルメットは有効だと思う。
あと、ソールのグリップは超重要だね。グリップの悪い靴ってあまりないんだろうけど。大げさに言うと生死を分けるってくらい重要だと思う。
パッキングとザックを体にフィットさせるのも重要。特にテント泊だと重いからね。
そんなことを考えた3連休でした。

もうすぐ冬が来ますね。

Oct 1, 2011

穂高縦走 #2

涸沢の朝は日の出前に起床。
テントの中でカレーを食べる。
朝日に照らされた山を眺めたら、寒いなかテントをたたんで荷物をまとめて北穂高へ向けて出発。

morning

涸沢小屋の脇を登る。ここからは緩やかな傾斜はほぼ無い。北穂山頂までひたすら上るだけ。
霜柱がいっぱいあったり、ちょろちょろ流れてる水が凍ってたりした。
それでも日が昇ると暑くなる。北穂山頂まではずっと日が当たるし、道もなかなか厳しい。
傾斜が厳しいのは足にくるけど、高度がどんどん上がってゆく感じはちょっと楽しい。
そんな感じにハァハァいいながら北穂山頂。いい天気でぶえなびすた。

sky
from Kitahotaka
from Kitahotaka

北穂から穂高岳山荘までの道のりが今回のハイライト。
人によっては大キレットより怖いと言う涸沢岳の北穂側。ヤマケイアルペンガイドでも、この穂高縦走プランは大キレット超えコースよりグレードが高いことになっている。

風は飛騨側(滝谷側)から吹いていて、日照は涸沢側から。飛騨側を歩いているときは肌寒くて岩も冷たいんだけど、涸沢側を歩いてるときはポカポカする。
涸沢岳は確かに厳しめ。慎重に確実に進む。すれ違ったり休んだりする場所もいつでもどこでもというわけにもいかず、すれ違い渋滞も起きる。

Hotaka

そんな道を楽しんで、涸沢岳の頂上に立ったら、穂高岳山荘までは厳しくない道。
ほっと一息ついて、穂高岳山荘へ。
テント場にザックを置いて受付。今日は混むからつめて張ってねとのことなので、ヘリポート上の細長い場所の一番奥に張ってみる。夕日を眺めるにはいいポイント。でも吹きさらし。まあいい。
こういう狭いテント場では自立式のシングルウォールは楽だなって思う。風で飛ばないように固定できればよし。張るのも撤収も早いしね。
奥穂山頂往復する時間は十分あるので行くつもりだったけど、とっても渋滞してるので止めておく。十分疲れたし。
小腹がすいたので、穂高岳山荘でうどん。食べてたら眼の間に座った人が、八ヶ岳の黒百合ヒュッテでいろいろおしゃべりしたグループの人だった。こんなこともあるのねぇ。
うどんを食べたら、ビールを買ってテラスへ。Fassa Bortoloの長袖ジャージを着た人が居た。懐かしいね。ペタッキ最強でした。
ビールを飲みながら涸沢を見下ろしたり奥穂を見上げたりして過ごした。

Hotaka
Hotaka

sunset

ナイスな夕日を眺めたら夕飯。
夜はこれまた満天の星空。ねばって流れ星を見た。結構ハデなやつが見られたので満足。